【TEPPEN】ランカーになる為に実践するべきこと
初めに
こんにちは、ViruSです。新弾であるA Dark Agenda楽しんでいますか?僕はそこそこ楽しんでいます。2198ptまで颯爽と駆け上がったものの、そこからタコ負けしてしまったので、絶賛激萎え中です。🐙
さて、本日のトピックは、「ランカーになる為に実践するべきこと」です。単にランカーになるといっても各環境での難易度は変わってきますし、人によって環境の得意不得意ってどうしても出ますから、一概にこれをやっておけば間違いないとは言い難いです。もちろん「実力をつける」が率直な回答になるのですが、その適切なアプローチを理解していない人が非常に多い。努力量は確かに大切なのですが、方向性を定めないと非効率的なので、今回は質のお話です。
僕1人の考えだけを述べてしまうと、信憑性が欠けていたり、情報に偏りが出ると考えたので、事前に複数のランカーに意見を伺っています。そこで得た共通項を抜粋し、書き連ねていきます。ツアーポイントシステムが再び開始され、各シーズンのランクマッチ戦績が重要視される今だからこそお伝えしたい情報になります。
自己紹介
まずは簡潔な自己紹介をば。
プロフィールを見ていただければ分かる通り、相当やり込んでいます。モチベーションが最高潮だった月では勝利数が2000勝を超えたこともあり、好みでない環境や自制していた時期でも、2〜300勝くらいはTEPPEN力の維持管理を目的としてプレイしていました。
上記が僕のランクマッチの称号リストです。アジアリリースされた月から開始しているので、TEPPEN歴は1年半以上。モチベ低下等様々な理由により逃した月もありますが継続的にランクインしている、所謂「ランカー」です。
しかし、同じクランのメンバーであるツアポ王者アースさんや世界王者Kuranさんに意見を申す度・・・
「控えよ!この称号リストが目に入らぬか!」
と、称号ハラスメントを受け、苦汁を飲まされる日々を送っています。
ランクインの秘訣
余談が長くなってしまいましたが、そろそろ本題に入ります。
① 環境デッキと上手く付き合う
環境考察を無下にして、ランクインはありえません。地力が十分に備わっているプレイヤーは例外ですが、自分の好きなデッキを環境度外視で使用して勝ち続けられるほど、このゲームは甘くないです。上手い人でも相当の試行回数と練度が要求されます。
目覚めあくび春麗全盛期の失敗談を例にします。僕はこの環境の初月、馬鹿正直に「赤単成長波動拳」でラダーに没頭していました。勿論、凶悪なスタッツが次々に立ち並ぶ「緑単目覚めあくび春麗」に高い勝率が維持出来る筈もなく、惨敗に惨敗を重ね、プライドをズタボロにされました。
当時は「フォボス」や「レイニー・タートロイド」等の目覚めユニットもナーフされておらず、あくびのAPも15と軽かったため、無理ゲーを一方的に押し付けられるばかり... 様々な試行錯誤を重ねたのですが、満足できる結果は出なかったです。デッキ選択の段階から、完全なるミスアプローチでした。
「これじゃ勝てねぇ!」と翌月に自分も目覚めあくび春麗に乗り換えると驚くほど勝てるようになり2180ptまで自己最高ptを更新することができました。しかし、初月から考察を重ねていたプレイヤー達に敵わず、最終順位は芳しくない結果に終わりました。
この失敗から、好きなデッキを使い続けるのはいいけど結果を出したいのなら〝拘り〟を捨てる決断も必要なのだと学びました。「Tier1を使用すれば誰でも勝てる」「PSなんて関係ない」といった主張が散見されますが、Tier1であるが故に極端なメタと対峙する苦難もありますし、ある程度の強さが保障されているからこそ周りとの差をつけるのが難しいという側面も有しています。それを理解しておらず、親を殺されたかのようにTier1を毛嫌いしていた時期は良い結果が出ませんでした。
お伝えしたいのは、「おとなしく最強デッキを握りましょう」ということではなく、最終的にそのデッキを選択する / しない に関わらず、取り敢えずは触っておくべきだということです。メリットとして、以下の点が挙げられます。
① 使用者視点の確保が可能
② デッキの強み / 弱みといった特性を理解可能
③ 他デッキに知識を流用可能
大きく分類すると、上記3点が環境デッキを触る利点です。知識的アドバンテージを獲得できるので、デッキ選択の視野が大幅に広がります。また、対峙する際に相手のやりたい事とやられたくない事を頭に入れた状態で試合に臨めるので、立ち回りに大きな変化が生まれ、少しずつ勝率が上がっていきます。そのデッキがどのようなプランを元に試合を展開していくデッキなのか、どのパターンに持ち込まれると苦しくなるのか、ここまで理解した上でデッキを選択することをお勧めします。環境デッキに対する理解なくして勝利はありえませんから。
使用感が肌に合わない、オリジナリティのあるデッキで結果を残したいなど様々な意見があるかと思いますが、流行っているデッキにはしっかりとした理由があり、それが中心となって環境やメタというものは回っていきます。環境を深く考察したいのであればド真ん中から攻めるのが一番効率が良いです。そこで蓄えた知識は無駄にならず、後々のデッキビルドや同系統デッキの扱いに流用させることが出来ます。即ち、環境デッキを意固地に使わないのはデメリットの方が大きいです。
僕が個人的に考える1番効率の良い環境把握方法は…
① 荒削りでもTier1デッキを触る→(特性把握)
② 構築を考察し、自分に適性があるか考える
③ トライアルエラーを繰り返し、練度を上げる
④ 上記を踏まえた上で、デッキを再検討
この流れでどの環境も考察し、上手くいかなければやり直しを繰り返してきました。Tier1デッキを中心として構築されていく環境と上手に付き合っていきましょう。具体的な試行回数値は人によって異なりますが、僕はリスト固定で50〜100試合して検証を行い、再構築を検討するようにしています。試行回数を減らし、偶発的に刺さったピン刺しカードやリストを盲信するのが負ける人の特徴だと思っています。
② 自分のデッキを作る
「一から全て自分でデッキ構築をしろ!」とか「ストリーマーのコピーデッキなんて使ってんじゃねえよ!」ということではありません。何故なら、〝強い〟デッキを構築することはものすごく難しく、かかる労力も大きいからです。2000行くのがやっとレベルのデッキなんて片手間で3分で考えれますよ。いや、マジで。MAJIDE。でも2000pt程度じゃ最終ランクインすることは出来ませんからデッキ選択の段階から見直す必要があります。
基本的にデッキ構築には3つの段階があります。
①原案想起
②検証
③調整・改善
です。①の工程を得意とし、雛形をつくれる人のことを「ビルダー」と、③の工程を得意とし、デッキの安定性などを高める人を「チューナー」と僕は認識しており、割合的には圧倒的に後者が多いです。環境理解が高い人やカードゲームに慣れている人は①〜③の工程を単独で行うことも可能だと思います。
しかし、どの環境でも大会やランクマッチにおいて好成績を残したデッキレシピがSNS上やDiscord上のクランサーバーに投下され、色々な人の手が加わり、強いデッキが生み出される傾向にあります。ちなみに、ビルダーとチューナーの二者間に優劣をつけることはできません。ただ、希少性においてはビルダーの方が遥かに高いので、クランにおいて重宝される存在ではあります。
今この記事を読んでいる方が現在どの程度の実力なのかは分かりかねますが、前述したチューナーである可能性が高く、難易度も比較的に優しいことから、最初は出来合いのものを調整することをお勧めします。前置きが長くなりましたが、それをどのように調整していくかがこのパートの本題です。
ここで説明する〝自分のデッキ〟とは、手に馴染んだデッキのことを指します。ネット上で拾った構築だけでは、(枚数も含めて)各カードの採用意図や適切な切り方まで汲み取る事が難しいです。構築の30枚全てに、感覚的でも構わないので枚数単位で自分なりの理由付けを行いましょう。ブログで紹介されている構築のような煮詰まった説明なんてなくて良いです。構築に向き合う癖をつけることの方が大事なので、最初は難しいかもしれませんが挑戦してみてください。
また、公開されている構築を全て鵜呑みにする事はお勧めしません。何故なら、DCGは環境変化速度が速いからです。現時点での正解デッキが、3日後には嘘デッキになっていたりします。そういった突発的な環境変化に対応する為にも採用カードに理由づけすることが重要になります。だってメタ対象が環境から減れば、別のメタカードや自分のやりたい動きを円滑に進めれるようなカードに差し替えた方がいいじゃないですか。
デッキコピー自体は間違った事ではなく、むしろ入門としては最適です。ただし...
「何故、このカードが採用されているのか」
「何故、この枚数なのだろうか」
「どうやって、このカードは使うのだろうか」
「そもそも、このデッキは本当に強いのだろうか」
という思考をスキップしてしまうと、ただの操り人形状態です。他人の組んだデッキを理解せずにただ使うだけ、これじゃ絶対に勝ち上がれません。
公開されている構築って、その人とその時期に合った30枚であり、それが本当に「正解」であるかどうかは分かりません。先ほども述べましたが、環境はものすごい速度で変化するので30枚全てがずっと正解構築なんてことありえないんですよ。そのデッキタイプがTier1であり続けることは往往にしてありますが、採用カード全てが環境を通して固定されている環境は経験したことがありません。だからコピーしたデッキから製作者の意図を逆算して理解する必要があるんです。この作業を行った上でやっと調整段階に移行することができます。
具体的には〝広く戦えるデッキにする〟ことを意識して調整してください。ランクマッチは大会と比べ多種多様なデッキが混在する場です。その場において、極端と言えるほど環境デッキを意識しているデッキは勝ち上がりにくいです。運良く勝ち上がれたとしても精々2100くらいで頭打ちします。時間のある方は試行回数を増やしてマッチングの上振れを狙い続ければランクインは出来るのでしょうけれど、好成績を収めるのは難しいでしょう。というか、試行回数とマッチ運頼りのやり方だと本当の実力は身に付かないのでお勧めしません。
メタ構築を意識しすぎていて他対面の対策が疎かになっていないか?一定の状況下においては強力だが、そうでない場合には役に立たない「ご都合カード」は採用されていないか?このような不必要な尖りをどんどん削っていき、デッキに丸みを帯びさせることがランクマッチを勝ち上がるための調整に不可欠です。新弾が追加される度に各色の有利不利が色濃く出るようになっているように感じますが、それでも勝たなきゃ上に行けないので不利対面でも勝ちプランは組み込まないといけません。同格相手なら厳しいが格下相手になら不利対面でも勝ち越せる構築というのが最適解だと思います。
① 配信者やランカーの構築の真似をしてみる
② 採用カードの意図を考えてみる
(難しいなら質問しましょう)
③ 実戦で検証を行い自分のスタイルに合わせる
④ 丸みを持たせる調整 or デッキ変更
このパートをまとめるとこんな感じです。割とシビアな目線で色々書き込みましたが、これは僕が2200pt↗︎到達目標のデッキを構築する際に実践していることの簡易版です。ここまで突き詰めなくても最終ランクイン自体は実現可能だと思います。
デッキコピーの良いところは、骨組み / 土台作りの過程をとばして、肉付け作業からスタートできるってところですね。慣れていけば自分で土台を作ってみたり、既にある骨組みを分解して再構築してみると良いと思います。そうすると本当に地力が付きますよ💪
③ プレイングを詰める
これまで上記2項で環境考察とデッキ構築について軽く説明しましたが、ここからは実力差が顕著に現れる「プレイングスキル」について話を進めていきます。完全主観的な意見ですが、TEPPENにおいて勝敗を占める大きな要素は3つあって、それぞれに大体の割合が存在します。
① デッキ構築 / 環境理解 → 約50%
② 知識 / プレイング → 約20%
③ 運 → 約30%
*数値は体感的なので過信禁物
①と②が実力要素で③が文字通り運要素です。相性差によって各数値は変動しますが、ミラーや微不利程度までは実力差がかなり現れます。①デッキ構築・環境理解に②プレイングスキルを含めた実力要素の土台の上に③運要素が乗っかります。
👇イメージ的にはこんな感じです👇
構築がしっかりしたものでなければプレイングが活きることはありませんし、どれだけ運が良くても「実力の土台」が成っていないと勝ち切ることは難しいでしょう。まずは環境の理解を深め、勝てるデッキを構築できるようになってからプレイングの向上に焦点を当てるべきだと思います。しかし、構築や環境理解が半数を占めているにも関わらずプレイングで実力差が顕著に出ると述べているのには訳があります。
それはズバリ、習得難易度の差です。①デッキ構築・環境理解の要素は他者と協力するなり、SNSやYoutubeを通して情報を集めればある程度は固めることが可能です。しかし、②プレイングの向上においてはあまり楽が出来ません。努力量が一番反映される部分で間違いないと思います。それ故に、プレイヤー間の差が明確に現れるポイントなんですよね。
ランカーと同じ構築を使用しているはずなのに保有ptが全く違うのは間違いなくプレイングスキルの差であり、決して運の差ではないです。
① 各対面の勝利プランを予め組んでいるか
② 各対面の負けパターンを把握しているか
③ 致命的な裏目のケアは十分か
④ 相手のMPを把握しながら行動選択しているか
⑤ 必要であれば割り切る覚悟ができるか
プレイングに関して列挙するとキリがないですが代表的なのはこの辺り。注目されがちな「指の速さ」も一応はプレイヤースキルの一つですが優先順位はかなり低めだと思います。すでに相当な実力があるプレイヤーが同格との差を付けるために踏み込むべき領域という認識です。現に、僕の操作速度ってめちゃくちゃ遅いんですよ、iPadでTEPPENをプレイしているのでカードの移動距離が伸びるんですよね。それでも好成績を残せているのは、操作速度が最重要項に分類されていないからだと思います。
①と②の勝利 / 敗北パターンの把握だと、効果的なカードの使用タイミング等で差が出たりします。分かりやすい例だとアクセルのコピー対象だとか、確定除去の適切な撃ち時とかですかね。この辺りを雑に切ってしまって勝ちの目が潰えることや、敗北に向かって急降下とかはよくあることです。
③と④の裏目ケア / MP管理には強い繋がりがあります。下手な人はやりたい事を愚直に突き通し、上手い人はやられたくないことを丁寧に回避しようとします(ViruS調べ)。MP管理を含めた裏目のケアはアクティブレスポンス内で明確に現れ、相手の保有MP + 2の値以内の裏目を常に意識してプレイしなければなりません。「イービルゲーム」や「死と生の歪み」などの盤面を一気にひっくり返す類のアクションは大きな溜めを必要とするので、慎重にプレイして被害を最小限に抑えましょう。
⑤の割り切りとケア不足を勘違いしている人が多数います。二者間の大きな違いは勝ち筋を見据えているかと、裏目をきちんと把握できているかです。「〇〇の裏目は確かに存在するが、このプレイを通さなければ負けてしまう」という考えのもと行動選択をするのが割り切りで、「あー、この返し方があったか」とやられてから気付くのがケア不足です。また、割り切りのような考えのもと行動選択をしていたとしても、踏み込む必要がないものに関してはケア不足に属すると思います。大事なのはそのプレイが本当に必要かどうか、勝因になり得るかどうかです。線引きが難しいところではありますが、これができるのとそうでないのとでは大きな差が出るのも事実です。
ではいったいどの様にプレイングを向上すれば良いのでしょうか?
① リプレイを見返す
② 上級者のプレイを観察する
③ 他者に自分のプレイを見てもらう
④ ルームマッチを行う
とりあえずこの4つから始めるとよいでしょう。①リプレイを見返すは中でも重要です。リプレイ機能を活用し自分のプレイを省みることで同じミスを防げます。また、客観的な視点で自分のプレイを見ることで試合中には気付けなかった細かなミスが確認できます。特に、自分が敗北した試合に関してはミスが浮き彫りになっている可能性が高いので見返すようにしましょう。更に、たとえ勝ち試合であったとしても細かなミスがあったり、勝因となった分岐点の確認が行えるので余裕があれば見返す事をお勧めします。リプレイ確認=敗因確認というのは大前提で、勝因確認も実は大事だったりします。自分のプレイが良くて勝てたのか、相手が回答を引けていなかっただけなのかを振り返ることで実力の誤認が防げます。
とはいえ、このリプレイ確認はすでにある程度上手い人がやっとこなせる作業だと思います。勝てない人は自分がどこでミスをしたのか、何がダメだったのかという反省点に気付けないからです。そこで②上級者のプレイを確認する作業の出番です。上手い人のプレイをただ眺めて感心するだけではただの暇つぶしです。ポイントは自分の考えと照らし合わせること。こうすることで自分と上級者の差を実感でき、プレイングの答え合わせができます。しょっぱい配信者でこれを行ってもあまり意味がないので後ほどオススメの配信者を紹介します。
①と②が自主的に行える事である一方、③と④は協力者が必要です。Mirativeなどで配信して視聴者に意見を仰ぐのも良いですが、結局これも上手い人に助言してもらわなければ意味がないので自分が思う上手い人にお願いしてみましょう。ルームマッチはランクマッチと違って質の高い練習を意図的かつ継続的に行えるので、本気で勝ちに行く時に必須の練習法です。ただ強い人と戦うだけでは効果が薄いので、試合後にフィードバックをもらうとよいでしょう。
以上がプレイングの重要性と向上方法です。勝敗に直結する要素の中では最も割合が低いですが、身につける価値が最も高い20%だと僕は信じています。環境デッキの構築は1〜3枚くらいしか変わらないので差が生まれにくいです。じゃあ一体どこで差をつけるのか?
④運要素と上手く付き合う
カードゲームを語る上でやはり外せないのがここ、運についてです。TEPPENは他のDCGと比較して実力が反映されやすいと言われていますが、紛れもないカードゲームの一種なので当然運も絡みます。僕は元々ガチガチの実力ゲー主義者でしたが、TEPPENを始めた事をきっかけに運が絡んだゲームに魅了されてしまいました。カードゲームから運要素を完全に取っ払ってしまったら面白さは間違いなく激減すると思います。
しかし、勝敗を決める要因が運要素以外の何者でもない試合が続くと萎えてしまうことも否定できません。昨今はカードプールが増えたことにより、試合を大きく左右するほど強力なレジェンダリーが大量に積まれることが一般化してしまっていて、運要素の占める割合が大きくなりつつあると感じます。ただ、依然として実力が反映されるゲームだと思うのでこのパートでは運との向き合い方について説明します。
「それは本当に運ゲーだったか?」僕は本気でTEPPENに取り組みだしてから、これを自分に問うようにしています。自分のミスと向き合うことが怖くて、ただ運のせいにして逃げているだけでは実力は身につかないからです。試合というものは、いくつもの分岐点上での選択が重なった結果が勝敗として現れるものです。運が顕著に現れたポイントだけを抜き出して、運ゲーと決めつけるのは非常にMOTTAINAIことです。
上手い人とそうでない人はどこまでを運ゲーとして処理するかという範囲で差が出ています。運のせいにするのは基本的には後回し。運頼りな構築かどうかを確認するところから始め、それに至るまでの過程でプレイングの分岐点を洗い出します。ここまでやって自分に反省点がなかったり、明らかに運によって勝敗が決まっている場合は運ゲーとして処理します。運が占める割合が大きかったとはいえ、「あそこであの行動をしていたらまだ分からなかった」といった気付きが得られたら、運負け試合にも価値を創出できると思います。初手〇〇に回答が引けず負けとかはかなりピキってきますけどね。負けるにしても抗って負けたい。
かくいう僕も「運ゲーやんけ!はいクソゲー!」とかをよく口にするので説得力はないと思ってます。でも、運のせいにするという一番楽な方法に身を委ねすぎると良くないんですよ。ただ運要素に向き合いすぎると、本っ当にストレスが貯まるのでそれもそれで良くないです。自分が楽しめる範囲で運と向き合う事をお勧めします。運についてはこれで終わり。
⑤理論的PTアプローチ
ここでは実際に最終ランクインを目指すための効率的な考え方であったり、スケジュールを紹介します。
① 目標順位に入るためのptを指標にする
② 月末ラダーは極力避ける
③ 潜る時間帯に気を付ける
④ 「勇気のステイ」という選択
Twitterでランキングボードの記録活動をしていらっしゃるYamajiという方をご存知でしょうか?この方は100位以内に入るために必要なpt数であるボーダーを観測し、その数値をTwitterに投下してくれています。
*Yamaji さんが作成した過去のボーダー表
この表を見ると、最終ランクインする為には平均して2052pt以上必要だということが分かりますね。各環境によってボーダーラインは変化しますが2060pt帯だと安心できそうです。体感的に、10位以内を目指すなら2200pt以上が、30位以内を目指すなら2150pt以上が、50位以内を目指すなら最低でも2100pt以上が必要になってくる印象です。〇〇位を目指してランクマッチを潜るよりも、〇〇位に入るためには〇〇ptが必要という考え方のほうが具体値が明確なのでお勧めです。
また、月末に一気に遅れを取り戻すようなアプローチは、環境デッキに対する極端なメタが増える傾向にあるのでお勧めしません。最終日の2日前までにはptを盛っておくことが理想的だと思います。確かに、最終日は同じ考えを持ったそこそこ美味しいレート帯とのエンカウント率は上がりますが、かなり運要素が強いです。月末耐久ラダーで盛れてる人の数って知れてますよね。しかも、深夜帯になると変なデッキとの遭遇率が飛躍的に高まり、貰えるpt数も大幅に減少するので、潜る時間帯まで管理したほうがいいと思います。
最後に、ステイという選択についてです。ステイは甘えでも逃げでもなく勝つための立派な戦術です。ヘタレなんかじゃない。潜って負けて、ステイしてれば〇〇位だったのに!とか言い訳になりません。瞬間的に一位になろうが、ランクマッチは最終的に保有しているpt数を競い合うゲームです。過程ではなく結果がすべて、そんなシビアな場だからこそ戦術的にステイするのは賢いと僕は思います。
ただ、自分の最高ポイントを更新したいだとか、2200ptを目指すといった自分の限界値を突破しようとする人はかっこいいと思います。そこで負けて沼ってしまっても、挑戦権を得たことが今後の糧になると思いますし、沼の数だけ人は強くなると思うので、ステイせずに戦うことも時には必要ですね。
⑥ オススメの配信者
プレイングのパートで話した、上手い人のプレイを見て学ぶ際におすすめの配信者を4人紹介します。ナリカワさんやスタバさんは僕の中で初〜中級者向けの動画が多い印象なので省きます。既にご存知でしょうし。
1. 睦月
WCS2019日本代表者予選とWCS2020に出場している実力派エリートです。得意とするデッキは主に赤単のミッドレンジで、ランクマッチネルギガンテにおいて1位を獲得しています。各プレイに対してしっかりと理由づけを行い、解説をしながら配信しているので、自分のプレイと照らし合わせてズレを確認しやすいです。デッキ解説等の動画はなく、生放送だけですが睦月さんのアーカイブは必ず見るようにしています。
2. HSGハネハネ
選別使いという印象を持たれがちですが、赤単と黒単のミッドレンジが上手い方です。配信スタイルは睦月さんと似ていて、Mirativeで生放送を行い、そのアーカイブをYoutubeにアップされています。一つ一つのプレイが非常に丁寧で、除去の使い方と押し引きの判断が特に上手いので黒単使いは要チェックですね。
3. Kodama
WCS2020に出場した硬派のデッキビルダーです。既に紹介した配信者と違って生放送の他にデッキ紹介動画を投稿しており、その一つ一つのクオリティが非常に高いことが特徴です。各カードの採用理由から不採用理由と使い方まで説明した上で、実戦を交えて解説してくれています。説明も非常に分かりやすいので、初〜上級者まで広くお勧め出来ます。
4. Kuran
WCS2020にて優勝した世界王者Kuranさんです。最近YouTubeチャンネルを開設し、機械音痴ながらも頑張って配信しているので是非チャンネル登録してあげてください。言わずもがなプレイングが丁寧で、参考になるところ多数なので登録し得です。
最後に
最後まで読んでいただいた方、お疲れ様でした、そして本当にありがとうございます。ここまで長く、内容を噛み砕きながら捻り出して書いた記事はこれが初めてで、めちゃくちゃ疲れました。伝えたい情報を詰め込みすぎてしまったので、読み辛い記事になってしまっていると思います。今度からは小分けにしようと思いました笑。それではまた👋
SPECIAL THANKS
意見を仰いだランカー数名と協力者一覧
ナリカワさん → https://twitter.com/taiga5417233?s=21
Taigaさん → https://twitter.com/taiga70691328?s=21
睦月さん → https://twitter.com/3594tcg?s=21
ハネハネさん → https://twitter.com/hanehane93?s=21
木霊さん → https://twitter.com/kodama_dcg?s=21
Yamajiさん → https://twitter.com/yamaji_z?s=21