ランクマッチに対する僕なりの見解

f:id:SWAG_ViruS:20201206084129j:image

挨拶と今後の方針

こんにちは、ViruSです。コロナやら多目的トイレやら色々ありましたが、もう今年も終わりですよ。早いですね。選別に関する記事をリリースしたときに大きな反響があって大変嬉しかったんですけど、あの様な煮詰まった内容の記事を数日間かけて書くには物凄い集中力と体力を使うので、今後はコラム的なものを気まぐれに書いていこうかなと思ってます。

 

さて、今日のトピックは「ランクマッチの考え方」です。エンジョイ勢の方には耳が痛い話になると思いますので、〝こういう考え方もあるんだな〟と、読み流して下さい。逆に、ランカーになりたい!2100PT等の目標に到達したい!と考えている人は必読です。

 

〝ランクマッチ〟五箇条

① 最大値の高さよりも平均値の高さを重視する

環境を把握し、使用デッキの立ち位置を見極める

③ 「勝つこと」よりも「負けないこと」を意識する

④ 練習を繰り返して練度を高める

⑤ 試行回数を増やす

 

あえて〝〟で括ったのには理由がありまして、ランクマッチで勝てるデッキと大会で勝てるデッキは全くの別物だと考えているからです。

ランクマッチ = 長距離走🏃‍♀️

  大会   = 短距離走💨

↑が僕の見解です。ランクマッチは長期的に安定した勝率を叩き出すことが可能であるデッキが適しており、一方大会では爆発力のあるデッキや初見殺しの様な尖ったデッキが結果を残しやすいです。それ故、大会用とランクマッチ用で採用されるデッキやメタカードが異なります。本日はランクマッチにおけるデッキ選択と採用するカードの解説なので大会の話は除外します。

 

①最大値よりも平均値の高さを重視する

上手く回れば100点のデッキよりも、安定して80点以上出せるデッキの方がランクマッチに適しているという事です。回れば強いの代表例としてウロボロスが挙げられますが、実際に、あのデッキで上位フィニッシュした例は少ないですよね?最盛期であるDONですら4モリの方が上位を占めていました。何故か?答えは単純で、安定しないからです。どんなに強いプレイヤーでも事故によって実力を出し切れなければ上位フィニッシュは難しいですし、そもそも強いプレイヤーはその様なデッキ選択を避けます。

→安定行動が取りやすい「金太郎飴デッキ」がオススメ。

✳︎ 現環境でいうなら赤単成長大神降ろしが該当します。

だからといって、そういったデッキが全てダメ🙅‍♂️というわけではなく、ランクマッチで使用するのであればチューニング🔧が必要になります。それが最大値を落として平均値を高めるというやつです。

f:id:SWAG_ViruS:20201206100123j:image

具体例だと、オロチ強化にオールインすることを勝ち筋としたデッキ。そもそもオロチにアクセスする事が出来なければ勝利の芽は潰えますし、特定のデッキに対しては強くても確定除去などの裏目が多数存在します。この様な最大値のみを考慮した上振れデッキは芳しくありません。事故を抑制する為にバフカードの枚数を減らしてみよう、勝ち筋を増やしてプラン変更できる様にしよう、メタカードを積んでみようなど平均値を高める調整はどのデッキでも大事です。

 

★配信者が紹介するデッキのほとんどが〇〇出来たら強いんじゃね?という理想論デッキであり、ハマって勝った時の喜びを提供する娯楽デッキなので骨組みの部分がスカスカなケースが多いです。だから、継続的に勝ちたいならデッキコピーはお勧めしません

⚠️配信者デッキが悪いわけではなく、ガチ向けじゃない。

 

② 環境を把握し、使用デッキの立ち位置を見極める

  1. 環境把握能力
  2. デッキ構築能力
  3. プレイング

この4つの要素が実力のパラメーターになり、運以外の要素の合計が70% 運が30%勝敗に関係していると個人的には考えています。特に環境を知ることは重要で、ランクマッチで勝ち上がる為には避けて通れない道です。「環境」に精通していると、「現環境は〇〇の使用率が高くて、次点でそのメタが多いからその2つに有利を取れる〇〇なら高い勝率が出せそう」の様な考え方を持つ事が可能です。

 

有利不利がハッキリしている「黒き選別」で例えると分かりやすいです。選別は混色アグロに強く、高コスト軸に滅法弱いデッキのため、アグロデッキが蔓延している環境であれば楽に勝ち進む事が可能です。しかし、ウロボロスや阿修羅旋空等のデッキに高確率でマッチングする環境である場合は勝ち上がる事は極めて難しいです。不利とされているデッキにも勝てるほど煮詰まったプレイングと明確なプランがある場合は別ですが、そうでないのならデッキ選択の段階で敗北してるんですよね。

 

自分の使用デッキの立ち位置を考えてみて、悪いようであれば躊躇なくデッキを変更するべきだと思います。デッキはナマモノなので足が早いんですよね。環境を通して同じデッキ、リストで勝てるケースって案外少ないと思います。だから、同じタイプのデッキを使用するとしても環境に合わせて数枚差し替える等の試行錯誤が必要になってきます。現状維持は維持ではなく衰退を意味します。

 

③「勝つこと」よりも「負けないこと」を意識する

ランクマッチって極論的に言ってしまえば、格下狩りゲームなんですよね。高ptを獲得・維持の秘訣は強者にいかにして勝つかよりも、弱者にいかにして負けないかの方が重要なんですよ。例えば、中級者でも極端にTier1をメタった場合、Tier1を使用しているランカーに勝利する事は容易いんですよ。でもそういった人達って中々PT盛れてませんよね?それは強者に勝てたところでそれ以外の弱者に負けるからなんですよね。メタデッキってその特性上パワーも落ちますし、対応範囲が狭くなってしまうので自ら無理ゲーの幅を広げてしまっているんです。

 

これはテニス🎾で「勝者のゲーム」「敗者のゲーム」として例えられています。

詳しくは☟

https://www.lifehacker.jp/2015/03/150329avoiding_stupidity_is_easier.html

ランクマッチ=「敗者のゲーム」

  大会  =「勝者のゲーム」

「勝者のゲーム」である大会では強い人たちに勝つ為に上手いプレイングや出し抜く構築が必要になりますが、「敗者のゲーム」であるランクマッチではミスをしないこと・安定した構築の方が大事なんです。ガンメタデッキでランカーに勝って一喜一憂しているようでは、本当の意味で強くなる事は決してないと思っています。

 

要するに、ランクマッチでは安定した動きが可能で、対応幅の広いデッキが適しているということです。

 

④ 練習を繰り返して練度を高める

もしかしたら、これが一番重要かもしれません。構築や握るデッキが環境的に正解だったとしても、練度が不足している場合は有利対面でもサクっと負けてしまいます。理想的なのは、そんじょそこらのプレイヤーになら不利・微不利といわれている対面であっても高い勝率を叩き出す事ができるまでデッキ理解・練度を高めることです。

 

上でも述べましたがPTを盛るということに焦点を当てた場合、苦手対面で格上に勝つ事はさほど重要ではないのです。上手いプレイヤー・強いプレイヤーはこれが意識せずとも自然に出来ています。長年の経験によってTEPPEN力が培われているからです。更に言えば、1つのデッキに対して他の追随を許さないほどの100%の理解よりも、幅広いデッキに対する80%程度の理解の方が大事です。プレイスタイルは人それぞれなのですが、自分の「やりたいこと」を押し通すよりも、相手の「やられたくないこと」を逆算してぶつける方がランクマッチに適しています。

 

また、常に自分の動きをするということも大事で、目標PTに近付いてきたり、未踏のPT帯に到達した時ってどうしても緊張して通常運転できなくなってしまうんですよね。そういう時に自分の動きをできるよう練度を高めて、回答を出すまでのプロセスを短縮する必要があります。一手一手全てに完璧な理由付けを行えるほどこのゲームには思考猶予時間がありませんので、正解手をストックしておきましょう。

★更にいうと、環境でシェア率の高いデッキに対しては各対面の大まかなプランを事前に組んでおくといいでしょう。それがプレイングの羅針盤🧭になります

 

⑤ 試行回数を増やす

これに関しては認めたくないのですが、試行回数ってやっぱり大事です。カードゲームは運が絡む要素が多い、いわば運ゲーなので試行回数を増やしてマッチング上振れを狙う事で高PTを狙う方法もなくはないです。

 

試行回数を増やす事は必須条件ではなく、上手いプレイヤーは基礎勝率が高いので試行回数が少なくても問題がない場合が多いです。しかし、実力は十分であるにも関わらず、マッチング運に恵まれない為に勝てていないケースもありますので、試行回数を稼いで本来の実力を発揮させるという考え方もできます。ランクマッチは実力が100%反映されるわけではなく、ランクマッチで好成績を残している=強いプレイヤーだと直結させにくいです。

 

雑魚狩りと並外れた試行回数によってマッチング上振れを狙い高PTを叩き出し、自身の適正PTよりも上でステイするということも可能です。これが所謂、ランクマッチが上手い人ってやつですね。ツアーポイントシステムではこの考え方が正義であり、適切なアプローチだったと思います。それに、殊ランクマッチにおいては質よりも量だと思うんですよね。回数をこなすことによって各対面の練度も上がるので、実力不足を実感している方は尚更試行回数を増やしていくべきだと思います。

 

最後に

ランクマッチに対する僕の見解、いかがだったでしょうか。「おー、なるほど!」と思った方もいれば、「それほんま?」と思った方もいるでしょうね。1プレイヤーの意見として、鵜呑みすることなく取り入れていただければ幸いです。ランクマッチは決められた期間の中でどれだけ頑張れるか?という自分との戦いでもあるので、中途半端な位置でステイすることなく、小さな目標を数個設定して段階的にクリアしていくといいですよ。

 

また、TEPPENに対するモチベーション向上が見込めたり、ゲーム仲間という自分のコミュニティを作成できたり、正しい努力の仕方を教わることができる為、クランに所属することは目標達成の近道になると思います。次はクラン活動について書こうかな?

 

皆さん、楽しいTEPPEN生活を。ほな、おおきに。