DCGにおけるチーム(クラン)所属の必要性について

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■ 挨拶と自己紹介

こんにちは、ViruSです。本日のトピックは〝DCGにおけるチームの必要性について〟です。自分が主にプレイしているタイトル以外の界隈の方にも是非読んで欲しい内容なので、まずは自己紹介から始めさせていただきます。

 

「WalkingWarRobots」というTPSでチームを設立→約5年間続けた後、引退。

「TEPPEN」というDCGのアジアリリースをきっかけに、本格的にプレイ開始。

○ アマチュアチームを設立し、WCS2019と2020のチーム総獲得賞金が1400万円を突破

○ 個人としての大会実績は0 / 月間ランクマッチ最終1位獲得経験あり

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ザックリ説明すると、過去にプレイしていたTPSでリーダー業について学び、その経験を活かしDCGでアマチュアチームを運営しているDCGプレイヤーです。本記事で説明する「チーム」とはスポンサーのついたプロチームではなく、「Shadowverse」「Hearthstone」等の大手から「TEPPEN」等のマイナーDCGにおいて、数多に存在するアマチュアチームについてです。

 

☝️チーム所属に興味はあるけれど、どの様なメリットがあるか分からない / そもそも必要なの?と疑念を抱いている方の参考になれば幸いです。

 

個人競技団体競技における、「チーム」のあり方の違い

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プロリーグの団体戦になってくると少し別の話になりますが、カードゲームは基本的に個人競技(個人間で勝敗を争う競技)に他なりません。それ故、TPSやMOVA等の団体競技(作戦を共有し、他者と連携しながら戦いに臨む競技)とはチームのあり方に若干の差異があります

 

団体競技におけるチームとは、個の働きを最大限まで引き上げて結束力を高める為にあり、その前提には〝集団戦〟が存在します。一方で、一部の例外を除き〝集団戦〟のないDCGにおけるチームとは、個人の能力を最大限に引き出す為の協力関係🤝だと認識しています。

 

これら2者間における差異が、個人競技においてチームに所属する際の〝違和感〟の原因になっているのだと感じます。

 

■ チームに所属するべきか

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結論から言うと、世界大会を視野に入れるなど、競技的に取り組むのであれば所属することを強くお勧めします。要するにガチ勢なら絶対に入った方がいいよということなのですが、カジュアル勢やエンジョイ勢にもお勧めしたいです。僕個人の見解としては、そういったライト層にとって、チームは「なくても特に問題はないが、あるとより有意義なもの」として捉えています。カレー🍛の福神漬けみたいなもんですね。

 

しかし、帰属意識を求められたり、コミュニケーションを取る機会が多かったりと、自由奔放に遊びたいプレイヤーには少し不向きといった側面もあるでしょう。ただ、その様な面を差し引いた上で、利点の方が大きく上回ると考えています。

 

■ 具体的な利点

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〝情報〟の質が格段に上がる

調整環境を整えることが可能

モチベーション維持及び向上に繋がる

メリットはたくさん存在するのですが、大きく分けると上記3つが該当します。順に説明していきますね。

 

① 〝情報〟の質が格段に上がる

DCG及びカードゲームにおいて、〝情報〟の価値は非常に高いです。環境の把握、Tier1デッキの研究、メタデッキの開発、各デッキの正解手の算出、etc... 。ランクマッチで好成績を残す程度なら、個人で練度上げを行ったり、SNSYoutubeを通して環境を知る事は可能ではありますが、規模の大きい大会になってくると「チーム所属の有無」が大きな差になることは間違い無いでしょう。

 

何故なら、1人あたりの努力量と負担が、ソロとチームでは天と地ほどの差があるからです。個人差はあれど、DCGは一人で到達可能なレベルに限界点が存在し、それを突破させてくれるのがチームの存在です。当たり前のことですが、ソロで考察するよりも組織全体で考察した方が、多角的な視野を確保できるため〝情報〟の質が高まります。デッキ構築においても、PDCAサイクルを分散させて行うことで一人当たりの作業量が大幅に削減されます。

 

まとめると、チームに所属することで多角的な視野が確保可能で、限られたリソースを効率的に分配出来る為、〝情報〟の質が飛躍的に上がるというわけです。

 

② 調整環境を整えることが可能

紙のカードゲーム(TCG)において、対戦相手を確保することはハードルが少し高いのですが、殊DCGにおいては場所を問わないので、比較的容易に対戦相手を確保することが可能です。

 

しかしDCGにおいても、無所属で限定的なフォーマットでの対戦相手を探すことは難易度が高いです。また、大会前は特に情報の価値が上がる傾向にあり、Twitterや配信を通して公に対戦相手を募集すると情報割れのリスクが高まります。「調整」においては秘匿が必須条件となるので、身内間で完結させる必要があるのです。

 

これらの課題はチーム所属によって解決されます。まず、大会ルール等の決められたフォーマットで対戦相手を募ることが可能ですし、自身が苦手とする○○対面等の条件も付け加えられます。更に言えば、ランダムマッチと比較しレベルの高い相手と対戦できるので、自分の目的に沿った調整が捗ります。しかも、組織外への情報の持ち込みは御法度となっているところも多い為、秘匿という条件もクリアできます。

 

つまり、チームに所属することによって「調整」の難易度を下げ、質を高めることが可能になるわけです。

 

③ モチベーション維持及び向上に繋がる

恐らくこれが、ガチ 〜 カジュアル全体を通して言えるチーム所属の最大のメリットです。基本的に、自ら志願してチームに所属することを選択している人達はそのゲームに対しての意欲が高く、その様な人たちが複数名集まっている「チーム」という場は、意欲で満ちています。また、所属する際にボーダー(参加条件)を設定しているチームでは、同じ目線のプレイヤーが集まりやすいので、自分のレベルに合った場で研鑽することが可能です。

 

成長において環境は非常に大事ですから、そういった場に身を置くことは成長への近道と言えるでしょう。そして、喜びを共有できる場でもあるので、チーム内の誰かが好成績を収めたことを賞賛したり、それによって「自分も頑張らなくては💪」モチベーション維持・向上に繋がります

 

また、チームを通してゲーム仲間の確保が可能なので、「Among Us」を嗜んだり、距離が近くなればオフ会を開くチームもあります。そういった〝一体感〟というのはソロでは味わい難いので、チーム所属の醍醐味と言えるでしょう。

 

■ どのような人達にオススメなのか

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ここまでは、実際にチームに所属する利点を列挙してきましたが、ここからは〝どのような人達がチーム所属に適しているのか〟について説明していきます。チームとは本当に多種多様であり、それぞれ違った〝目的〟〝持ち味〟があります。それ故、「優れたチームとは何か?」に関しては本記事では触れないでおきます。そもそも優劣をつけるべき問題ではありませんし、タイトルごとに異なります。

 

👇チーム所属をオススメしたい人はこんな人👇

① より競技的に取り組みたい人

② 仲良くワイワイやりたい人

 

① より競技的に取り組みたい人

これに関しては上述した内容がほとんどです。追加事項としては、自身が使用していないデッキの使用感やメインプランを明確に知ることが可能な点と、Discord上のミラーリング配信でプレイングの良し悪しについて意見交換可能な点でしょう。僕がプレイしている「TEPPEN」の話になり、伝わりづらいかと思いますが、主にこういった考察活動を通して、チーム全体としての共通知識を養うことが出来ます。

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環境デッキ全てに高い理解を持つことはソロではほぼ不可能に近いので、組織の利点を活かし労力を分散する方が賢明です。構築一つとっても、各カードの採用理由など様々な客観的意見を仰ぐことが可能なので、各環境デッキに対しての理解が深まります。

 

② 仲良くワイワイやりたい人

チーム活動といっても、直向きな考察やルームマッチでの研究が全てではないです。通話しながらゲーム内イベントの楽しみを共有したり、チーム内外における対抗戦に興じたり、プレイヤー同士の〝繋がり〟を広げたりと楽しみ方は人それぞれです。

 

ガチ 〜 エンジョイを通して、活発なチームとは親密度が高い傾向にあるので、アットホームな雰囲気を味わうことが出来ます。そういった活動を通した楽しみが研鑽の糧になり、モチベーション維持といった効果が期待されます。

 

■ チーム選びのコツ

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ここまで読んで、「よし、自分もチームに入ってみよう💪」と検討してくれた方、ありがとうございます。ただ、今までチーム所属の経験がないのであれば、少し待ってください✋〝初めて所属するチーム〟とはその後の活動における基盤となる為、慎重に選ぶ必要アリです。ゲームごとに異なるので一概には言えないのですが、7年のリーダー歴を通して気付いた共通項をお伝えしたいです。

 

① チームリーダーが活発であるか

② 適切な距離感が保たれているか

 

この2項をまず見極めてください。自論ですが、リーダーとは組織の〝脳〟であり、メンバーは〝血液〟です。勿論、両方大事であることは間違い無いのですが、脳の活動が滞っている場合、血液が頑張っても大きな成果を上げることは難しいです。

 

様々なチームを見てきましたが、リーダーの活動が著しく少ないチームは寿命が短いです。運営に疲弊してしまったケースもありますが、そういった意欲の低下は伝播していき、全体を蝕んでいきます。それ故、リーダーの活動状況を第一に確認してほしいです。

 

また、距離感の確認も大事です。近しい間柄において発生するやり取りは特に気にする必要はありませんが、新規メンバーなのにも関わらず〝特有のノリ〟を押し付けられる場合は、それ以外の面もルーズな可能性が極めて高いです。敬語でのコミュニケーションを指標にしても良いですが、あえて崩し、カジュアルな雰囲気を作っているところもあるので判断が難しいでしょう。距離感のズレが後々の活動に支障をきたすこともあるのでしっかりと確認しておきたいところですね。

 

■ まとめ

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長々と読んでいただきありがとうございました。これまで自分が述べたことを簡単にサマライズすると...

● DCGにおけるチームとは個人の能力を最大限引き出すためのもの

● チーム所属にはリソース削減考察促進という利点がある

● ガチ〜カジュアル勢までチーム所属はオススメ👌

● 初めてのチーム選びは慎重に!

というものでした。無所属の方にとっては勇気が必要なアクションかもしれませんが、その先には更なる発展が待っているかと思います。また、この記事を読んでくださった皆様が最適なチームに出会えること、心から願っております。それでは皆さん、快適なゲーム生活を👋