【TEPPEN】WCS2020 日本代表選手紹介

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■ 最初に

こんにちは、ViruSです。本日は12月27日に開催される TEPPEN WORLD CHAMPIONSHIP 2020に出場する日本代表選手を様々な視点から紹介させていただきます。本記事作成前に代表者21名全員にテンプレートフォームを記入していただいているので、そちらの回答をベースとし、ViruSの主観を織り交ぜながら露出度の低い選手に関しても深く掘り下げて紹介出来ればと考えています。

 

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また、10月の半ばに行った「あなたの考えるTOP10プレイヤーは?」というアンケートの結果も本記事に反映させます。アンケート結果の詳細はこちら👉https://www.surveymonkey.com/results/SM-QJ8WBLXP7

 

★ツアーポイント通過順→リージョン予選通過順の流れで紹介します💪

 

■ トーナメント表

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このトーナメント表を見ると、CブロックとDブロックが特に熱い試合が見られそうですね。クランで見るとSWAGは比較的バラけており、DBとXiVは身内マッチが多いですね。SWAGは散らばっている分ブロックを誰も抜けられない危険性を抱えており、XiVやDBはそのブロックを同クランメンバーが抜ける確率が高くなるとも考えられますが、あくまでも個人戦なのでなんともいえないところがありますね。

 

■ 日本代表選手紹介

1. アース

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自己最高pt: 2316pt / 種族あくび (RMディアブロス)

所属チーム: SWAGGERS 【SWAG】

得意デッキ: コントロール

好きなデッキ: テンプテーション

開始時期: アジアリリース直後 (昨年8月)

アピールポイント: ツアーポイント制度 1位通過 / AMB杯 1位

大会へ向けて一言: 「確実に優勝を狙っていきたい」

 

→ ランクマッチの成績は勿論のこと、国内外の個人主催大会でも数多くの好成績を残している真の強者です。2200pt到達者(通称TEPPEN GOD)は数多く存在するのですが、2300pt到達者は合計3人しかおらず、アースさんはその内の一人です。主に単色デッキを好んで使用しており、所謂Tier1デッキへの理解が誰よりも深く、精密機械のようにミスの少ないプレイヤーです。僕が行ったアンケート内でも1位としてのランクインが多く、総獲得票数も一位だったことから下馬評でも一番人気です。クラッシュオブクランの日本代表選手ということもあり、RTSの理解が深く、大局的に試合をみれることが強さの根源であり、Ranaさんとアースさんは1位称号を複数個持ってます。

 

2. ライア

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自己最高pt: 2300pt / 種族あくび (RMリリス)

所属チーム: XiV 【XiV】

得意デッキ: ミッドレンジ

好きなデッキ: 赤単真空波動拳

開始時期: アジアリリース直後

アピールポイント: 構築力という短所を、負けず嫌いという長所で補ってきた

大会へ向けて一言: 「最高のパフォーマンスが出来るよう頑張ります!」

 

→ Ranaさん、アースさんに続いて3人目の2300到達プレイヤーであり、数少ない1位称号持ちのプレイヤーです。小さなアドバンテージを積み重ねて盤面の有利状況を築き上げるタイプのデッキを得意としており、特に赤単デッキの扱いにおいてはTOP3に入るほど長けていると考えています。本人は反射神経が悪くデッキ構築面においても優れてはいないと謙遜しているのですが、僕はライアさんのことを自分のデッキを所有しているプレイヤーだと考えていて、感覚的に扱えるまで努力する天才だと捉えています。

 

3. クラン

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自己最高pt: 2259pt / 種族あくび (RMディアブロス)

所属チーム: SWAGGERS 【SWAG】

得意デッキ: 全体的に使いこなせる

好きなデッキ: 「魂の帰還」採用のコントロール

開始時期: WCS2019視聴後 (TDA〜TFS)

アピールポイント: ランキング上位常連であること

大会へ向けて一言: 「優勝しか見てません」

 

「逃げない」を自身のモットーとするクランさん。昨年に行われたWCS2019で活躍するtarakoman選手の活躍を目の当たりにして、自分も上を目指そうと決めたそうです。世界大会後の環境で行われた個人主催大会を黒単棘飛ばしで3連覇し、その活躍を見て僕がSWAGに勧誘しました。当時は感覚で戦っているプレイヤーという印象が強かったのですが、チームに所属し研鑽を重ねる中で理論的にプレイを考えるようになったと思います。今では完全に実力面で抜かされており、SWAGのエース格として奮闘しているプレイヤーです。ツアーポイント集計後に念願の1位称号を獲得していました!

 

4. Gagetu

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自己最高pt: 2281pt / 赤黒天 (RMディアブロス)

所属チーム: XiV 【XiV】

得意デッキ: ミッドレンジ

好きなデッキ: 赤黒天 / 4Cモリガン

開始時期: アジアリリース直後

アピールポイント: 1st Anv Cup 1位 / BeasTV杯 1位

大会へ向けて一言: 「頑張ります」

 

→ 理論的に構築を考え一挙手一投足を丁寧にプレイングするという一面もあるのですが、環境の変化に素早く対応しすぐにデッキを乗り換えて爆速でPTを盛る様子を、XiVとSWAGの合同サーバーで行われるライブ配信で何度も見てきたので上手い人というよりは強い人といった印象があるプレイヤーです。当時はまだ珍しかった赤黒天でブイブイいわせて最高PTを更新しましたが、それ以前にも目覚めあくび環境で2270近くまで盛っていたので、安定して強く、適応力の高いプレイヤーです。

 

5. カメさん

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自己最高pt: 2233pt / 赤緑強襲 (RMリリス)

所属チーム: NewRing 【NR】

得意デッキ: 混色アグロ

好きなデッキ: 逆鱗レウス

開始時期: アジアリリース直後

アピールポイント: 誰よりもTEPPENをプレイしている

大会へ向けて一言: 「誰よりも楽しませて頂きます」

 

→ アンケートでは、「とんでもない試行回数を重ね、そこから得た経験で勝利を勝ち取る」と答えていました。実際に、TEPPENの総勝利数は彼が一位で、1ヶ月に2000勝以上もこなすほどTEPPENとリオレウスを愛しているプレイヤーです。得意とするデッキは主に混色のアグロデッキで、Tier1をメタりつつ回転率の早いデッキでツアーポイントを稼いでいました。継続的に上位を占めるということは決して簡単なことではないので、そこから実力が伺えるかと思います。

 

6. 🍏Rana🍏もこもこ

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自己最高pt: 2312pt / 種族あくび (RMディアブロス)

所属チーム: Don't Brick 【DB】

得意デッキ: 広く見れるデッキ

好きなデッキ: 特になし

開始時期: アジアリリース直後

アピールポイント: 使用率の低いカードを大会で上手く刺せる

大会へ向けて一言: 「勝たせてもろていただきます」

 

→ ちょもすさんに続き世界で2番目に2200に到達し、世界で初めて2300を踏破したプレイヤーです。その実力は折り紙付きで、ランクマッチは勿論、ニューイヤーカップやリージョン予選等のイベントカップでも1位を獲得しています。得意とするデッキは「広く見れるデッキ」で、特に緑単の扱いが頭一つ抜けている印象があります。理論的に考えて行動選択をするというよりは、感覚的に敵を薙ぎ倒していくイメージがあります。

 

7. tarakoman

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自己最高pt: 2243pt / 魔力帰還シャドブレ (RMモリガン)

所属チーム: SWAGGERS 【SWAG】

得意デッキ: 緑単 / 紫単

好きなデッキ: 目覚めあくび(TFS) / 魔力帰還シャドブレ

開始時期: アジアリリース直後

アピールポイント: BO3におけるデッキ選択が得意

大会へ向けて一言: 「最高の舞台で最高のプレイングを見せたいです!」

 

「TEPPENの王子様」ことtarakoman選手はデッキの構築能力がずば抜けて高いです。Tier1の扱いは勿論優れているのですが、そういったデッキをどうやって対策するか、相手をいかに出し抜くかを考える際に彼の真価が発揮されると考えています。例えば、WCS2019ではミラーマッチを避け抗体ジルや気功掌春麗等の予測が難しいデッキを活かしていましたし、HBM環境では「火炎の防壁海賊団」を流行らせたり、赤単大神に勝てる抗体ジルを開発したり、と彼発祥の環境デッキが気付いていないうちに溢れていたりします。カードゲームに対する理解が他より高いこともあり、BO3の大会を得意とし、デッキ選択の読み合いも加味される大会で強いプレイヤーです。

 

8. Taiga

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自己最高pt: 2230pt / 瞬獄殺 (RMディアブロス)

所属チーム: Don't Brick 【DB】

得意デッキ: 各環境のTier1デッキ

好きなデッキ: 赤単

開始時期: アジアリリースから一ヶ月後

アピールポイント: 強者との対戦でこそ実力を発揮出来る

大会へ向けて一言: 「目指すは栄冠。優勝あるのみ!」

 

→ 彼は一から自分でデッキを構築するというよりは、既存の環境デッキに一手間加えてオリジナリティを出すのが得意なプレイヤーという印象があります。落鳳破環境では採用率の低いレジェンドダンテやDを採用しミラーを意識した形に変えていたり、瞬獄殺では演説を加えてデッキ掘削スピードを上げるといった形をかなり早い段階で使用していました。高い平均値で幅広くデッキを扱えるオールラウンダータイプであり、デッキのチューニング(調整)を得意とします。

 

9. 木霊

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自己最高pt: 2206pt / 種族あくび春麗 (RMディアブロス)

所属チーム: XiV 【XiV】

得意デッキ: コントロールとミッドレンジの中間

好きなデッキ: 目覚めあくび(TFS) / 黒緑天(HBM)

開始時期: アジアリリース直後

アピールポイント: TEPPEN TOKYO杯 優勝(10万円大会)

大会へ向けて一言: 「吐血しない程度に頑張ります」

 

→ WCS2020に出場している選手の中でもトップレベルの理論派プレイヤー(隠密のアベレージヒッター)です。彼はツアーポイント制度開始時期と後半でかなりの順位差があるのですが、その理由が端末の変更にあります。端末を変えて、アプリ落ちが極端に少なくなった為、本来の実力を発揮できるようになりました。マッチアップ毎の立ち回り管理や、その試合中に相手が使用したカード(例えば電刃戦でのバーンの枚数等)をエクセルシートを活用し計上していたほどに、ガチガチの理論派です。本人はそのようなアプローチを、「自分の平凡なプレイを埋め合わせるため」と答えているのですが、プレイングの正確さと丁寧さにおいてはトップレベルで、個人的に尊敬しているプレイヤーの一人です。

 

10. 戦人

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自己最高pt: 2206pt / 落鳳破 (RMリリス)

所属チーム: SWAGGERS 【SWAG】

得意デッキ: 紫単コントロール

好きなデッキ: 落鳳破(ナーフ前)

開始時期: アジアリリースから2週間後

アピールポイント: 紫単コントロール全1

大会へ向けて一言: 「負けても悔いがないように全力でいきます」

 

→ 紫といえばこの人という認識がクラン外でも共通化されてくるほどに紫単コントロールの扱いに長けているプレイヤーです。紫しか使えないというわけでもなく、勝てない環境ではあくび春麗に乗り換えて結果を残していました。今ではほとんど使われなくなってしまったのですが、僕は落鳳破よりもシャドウブレイドを使用していた頃の彼が一番恐ろしかったです。クラン外でも交流が広くオフイベントの開催にも積極的で外交力が高いことから、自分よりもクランリーダーに適しているだろうと考えSWAGを率いてもらうことにしました。

 

11. うしscarlet495

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自己最高pt: 2196pt / 黒単棘とばし (RMウェスカー)

所属チーム: SWAGGERS 【SWAG】

得意デッキ: 混色アグロ / 紫単コントロール

好きなデッキ: 黒単棘とばし

開始時期: アジアリリース直後

アピールポイント: 勝ち筋を瞬時に見極める判断力と対応力

大会へ向けて一言: 「優勝するために全力で準備してきます」

 

ゴリゴリの感覚派プレイヤーで、木霊さんと対極の存在。「なんか適当にやってたら勝ったわ(笑)」としれっとランキング上位にいたりします。実際にマッチングした感想は〝野生〟といった印象が強かったです。反射神経が異様に鋭い上に、勝筋を常に見据えてプレイングをしているプレイヤー。黒緑棘飛ばしの扱いにおいて、彼の右に出るものはいないと思います。しかし、最近はTEPPENそっちのけでVALORANTをもっぱらプレイしているので実力が衰えていないか心配です。

 

12. 零

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自己最高pt: 2178pt / 目覚めあくび (RMウェスカー)

所属チーム: SWAGGERS 【SWAG】

得意デッキ: コントロール

好きなデッキ: あくび春麗 / 落鳳破

開始時期: アジアリリース直後

アピールポイント: 飲み込みが人一倍早い

大会へ向けて一言: 「記憶に残るような試合を提供したい」

 

→ ケアをする時はしっかりと裏目をケアするが、細い勝筋を見極めて割り切るべきところは割り切るプレイングを意識しているとアンケートでは答えていました。配信など他人の目がある場所ではプレイングが若干大雑把になるクセがあるので、世界大会の場で過度に緊張してしまわないか心配です。ただ、環境適応能力が高く、成長リュウと3.5モリが主流の環境において、早い段階から「あくび春麗に目をつけており結果を出したことから開拓スキルはかなりのものだと考えられます。

 

13. いろはに

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自己最高pt: 2205pt / 人間軸赤緑大楯 (RMリリス)

所属チーム: XiV 【XiV】

得意デッキ: 特になし

好きなデッキ: 安定性が高く、癖の強いデッキ

開始時期: アジアリリース直後

アピールポイント: ツアポ期間内順位の安定感(ave.21位)

大会へ向けて一言: 「怪物退治の応援、是非よろしくお願い致します」

 

→ 個人的に、TEPPENで一番デッキ構築能力が高いプレイヤーは、いろはにさんだと考えています。ツアーポイント集計期間では突出した順位は得ていないものの、ツアーポイント圏内にとどまるブレ幅の少なさも魅力の一つでしょう。他のプレイヤーと一味違う点を挙げると、彼のデッキ構築は「ガンメタ」から入り、絶対に負けたくないマッチへの勝率を100%にした上で、そこからランクマ用や大会用へと分岐させていきます。これによって、自作のデッキは流通しているデッキと大きく異なり、読み辛さと癖の強さが加わります。そういった過程を経て、いろはにのデッキが完成します。この様に0から1を作れるプレイヤーは非常に稀有で、大会において真価を発揮する傾向がある為、本大会でかなり注目しているプレイヤーの一人です。

 

14. 睦月

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自己最高pt: 2213pt / 人間軸赤単波動拳 (RMネロ)

所属チーム: Don't Brick 【DB】

得意デッキ: 好きなデッキを得意デッキに昇華させる為、特になし

愛してるデッキ: 赤単真空リュウ

開始時期: アジアリリース直後

アピールポイント: RMネルギガンテ 1位 / AMB杯 同率3位

大会へ向けて一言: 「勝つ」

 

→ 真空波動拳といえば...で必ず名前が挙がるプレイヤー。好きなデッキを研究し、直向きに練度を上げていく姿にリスペクトを抱くプレイヤーも少なくない。実際に、電刃練気や落鳳破、混色天が多かった環境で真空愛を貫き通し1位をtarakomanから勝ち得ており、その実力は折り紙付き。不定期で行われるyoutubeライブを視聴したことがある方なら分かるかと思いますが、一手一手にきちんと理由づけをして、プレイングが全くといっていいほどブレない。そういったミスの少なさと練度の高さで勝ち上がっていく強プレイヤーです。また、真空波動拳だけでなく、あくび春麗やテンプテーションといったデッキでも結果を残す器用さも兼ね備えています。

15. Hayakeo♡jp

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自己最高pt: 2270pt / 目覚めあくび (RMダンテ)

所属チーム: Don't Brick 【DB】

得意デッキ: ユニット主体の盤面デッキ

好きなデッキ: 混色天

開始時期: アジアリリースから1週間後

アピールポイント: RMリュウ一位 / WCS2019出場 など本番に強い

大会へ向けて一言: 「目指すは優勝、去年の雪辱を晴らす」

 

センスで勝ち上がってきたプレイヤーで、僕の中ではうしscarlet495と同じ部類。世界大会出場という点において、ツアーポイントの順位で優劣がつくわけではない為、負担がかからない範囲で圏内キープを狙っていたそうです。それ故に、ここ最近では目立った活躍の場がなかった為「世界大会では輝きたい」と仰っていました。WCS2019に日本代表選手の一人として出場しており、TGScup優勝ランクマッチでの一位獲得と輝かしい実績もあるプレイヤーで、場慣れしていることも彼の揺るぎない強さの一つだと考えられます。

16. ナリカワ

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自己最高pt: 2200pt / 目覚めあくび (RMダンテ)

所属チーム: 無所属 (7月にDB→無所属)

得意デッキ: 特になし 

好きなデッキ: 抗体の活性化

開始時期: アジアリリース直後

アピールポイント: RMリオレウス 5位 / BeasTV杯 2位

大会へ向けて一言: 「準備中、必ず間に合わせる」

 

→ TEPPEN界隈の「兄貴」もといパンダ🐼。アンケート内でナリカワさんは、「どのゲームで功績を残してもセンス勢、今まで培ってきた様々な経験を活かして勝ってきたと思われて生きてきたけど、特定のタイトルで強くなる上で重要なのはやり込み時間であり、自分にはそれが欠けている」と仰っていました。ただ、TEPPENはYoutubeを通して触れる機会が多く、プレイヤー人生の糧になっているそうです。TEPPEN界隈では知らない人がいないほどの知名度を誇っており、僕もTEPPENを始めたたての頃はよく動画を拝見し、構築を参考にしていました。自分が真空リュウを使うきっかけになったのもナリカワさんです。公式インタビューで答えていた「自分はエンターテイナーになりたいが、向いているのは競技者だ」という言葉に嘘偽りはなく、しっかりとした実力を兼ね備えている数少ない配信者だと感じます。コンセプトデッキを配信内でよく触っており、TEPPENに対する深い理解を活かしたイレギュラー耐性の高さが強みの一つだと捉えています。

 

17. あご

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自己最高pt: 2223pt / 種族あくび (RMリリス)

所属チーム: XiV 【XiV】

得意デッキ: ミッドレンジ

好きなデッキ: 落鳳破

開始時期: アジアリリース後

アピールポイント: RMネロ5位 / 何度負けても諦めない精神力

大会へ向けて一言: 「優勝目指して頑張ります」

 

→ 元々はカメさんと同じNRに所属していたプレイヤーなのですが、世界大会を本気で見据えてプレイしたいということでXiVに移籍しました。彼の強みは「精神力」だと考えています。というのも、目標PT間近で敗北しても、萎えることなくそのPTまでしっかりあげ切る姿をXiVとの合同サーバーの通話を通して見てきたからです。負けるたびに大声で発狂していました。ツアーポイント集計期間最終月の時間ギリギリで目標順位まで駆け上がり、見事世界大会出場を確定させ、乗りに乗っているプレイヤーです。

 

18. メリンダグロス

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自己最高pt: 2188pt / 落鳳破 (RMネロ)

所属チーム: XiV 【XiV】

得意デッキ: コントロール

好きなデッキ: 赤緑大楯 / 赤黒天 / タマミツネ採用型落鳳破

開始時期: RMリュウ後期

アピールポイント: デッキの深い理解度 / 裏目の細心のケア

大会へ向けて一言: 「勝ちます」

 

すべりこみダンシングティーチャー(笑) ふざけた二つ名からは想像できないほどの努力家で、総試合数がカメさんに続いて2位です。元々はThat Clanというクランに所属していたのですが、世界大会に向け本気で取り組むためにXiVに移籍しました。色々なことをクランメンバーから吸収し、快進撃の末ギリギリ漏れてはいたのですが、辞退者が出た為ギリギリ滑り込むことができました。一番印象にあるデッキは落鳳破なのですがアグロも上手いので、色々なデッキを扱える万能型だと思っています。

 

19. ぱなっぷ

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自己最高pt: 2224pt / 人間軸赤緑大楯 (RMリリス)

所属チーム: XiV 【XiV】

得意デッキ: ミッドレンジ / コントロール

好きなデッキ: 魔力帰還シャドブレ

開始時期: アジアリリース直後

アピールポイント: WCS2019日本代表予選出場 / リージョン予選2位

大会へ向けて一言: 「前回のRAGEの悔しさを糧に、今回は結果を残したい」

 

→ XiVの、いやTEPPEN界隈のドン。XiV内からは「クラン内で1番の実力者」と謳われています。昨年に行われたWCS2019日本人代表予選ではGagetsuさんとの死闘を制したものの、3位決定戦でHayakeoさんに負けてしまい惜しくも世界大会出場権を逃しました。そんな彼に今回リベンジのチャンスがやってきました。WCS2020の初戦相手はなんとHayakeoさん。果たして去年の雪辱を晴らすことはできるのでしょうか?ブロック予選で個人的に一番注目しているマッチなので、放送が待ち遠しいです。

 

20. ちー

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自己最高pt: 2225pt / 赤単成長大神 (RMルシア)

所属チーム: SWAGGERS 【SWAG】

得意デッキ: 単色ミッドレンジ

好きなデッキ: 赤単成長大神 / 魔力帰還シャドブレ

開始時期: アジアリリースから一ヶ月後

アピールポイント: AMB杯 同率3位 / TEPPEN TOKYO杯 優勝

大会へ向けて一言: 「新デッキを開拓し、驚かせたいです

 

→ 僕の中の赤単使い三人衆がライア、睦月、ちーの3名なんですよね。その中で一番構築能力と理論プレイに長けているのが、ちーさんだと考えています。赤単大神の構築に環境初期から積極的に取り組んでおり、クラン内で一番大神の扱いが上手いです。大局的なプレイングというよりは、その場その場のリスクリターン計算が上手で、それを積み重ねて勝利を勝ち取るといった印象を持っています。本大会では変に使い慣れていないデッキを持ち込むよりは信頼できるデッキを持ち込みたいとのことで、赤2枠編成で挑んでいます。この持ち込みが功を奏すのか見所ですね!

21. はいすた

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自己最高pt: 2221pt / 赤緑大神 (RMルシア)

所属チーム: Don't Brick 【DB】

得意デッキ: アグロ

好きなデッキ: テンプテーション / 魔力帰還シャドブレ / 赤緑防壁

開始時期: アジアリリース直後

アピールポイント: TEPPEN TOKYO杯 優勝

大会へ向けて一言: 「出るからには優勝目指します」

 

→ アンケート内で「自身は細かなアドバンテージを積み重ねるわけではなく、押し付けを得意とするプレイヤーである」と仰っていました。確かに、過去に使用されていたデッキを考えてみるとテンプテーションやアグロデッキが多く、緑単や赤単などの地上戦デッキはほとんど使用されていなかったと思います。過去最高PTは赤緑人間大神なので一応地上戦デッキではいるのですが、捌き切るのが難しい盤面を構築するという点においては変わらないので、そういったデッキが本当に得意なんだなと感じます。WCSの初戦なのですが、よく一緒に調整していたtaigaさんが対戦相手ということでかなり熱い試合がみれるのではないかと期待しています。

 

■全体のまとめ

皆さんいかがだったでしょうか?WCS2020に出場する日本人選手のこと深く知れましたかね?地獄のツアーポイント期間を乗り切った強プレイヤーや、黒紫アグロが大量出現していたリージョン予選で勝ち抜いた強プレイヤー同士のプライドの戦い、早く観たいですね!この記事は10月末から作成に取り掛かっていたのですが、お得意の先延ばし癖でなんと2ヶ月もかかってしまいました(笑) 可能であれば出場選手がブロック予選に出場する前にリリースしたかったのですが大学のレポート期限と被ってしまいできませんでした。次回からはもっと計画的に進めなければいけないと反省してます。

 

各ブロックから誰が抜けるのか、また最終的な優勝者は誰になるのか、27日の放送が本当に待ち遠しいですね!

それでは皆さん、楽しいTEPPENライフを。おおきに。

 

*使用画像引用元サイト

TEPPEN WCS2020特設サイト

https://esports.teppenthegame.com/jp/championship/2020/

 

*ナリカワさんのyoutubeチャンネル

https://youtube.com/c/NarikawaGames

 

*睦月さんのyoutubeチャンネル

https://youtube.com/channel/UCqz3ZIx_SjULZmZjsqCaZBg

選別視点での環境考察

1. 初めに

こんにちは、ViruSです。ATH二ヶ月目にして、ようやくHBMの呪縛からTEPPEN民が解放されました。二ヶ月目は赤黒天を主に触っていたのですが、虚無負けするデッキに対して弱い事や防御面に乏しい事に対して不満を多々抱いていた為、三ヶ月目は攻めつつ守れる選別の考察を始めました。

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↑実際に使用していた選別のリストです。根本的なデッキコンセプトは変更せずに補助カードを数枚入れ替えたり、些細な環境変化に対応させる為に微調整を行い日々改良を加えた結果、9月21日に念願の2200pt⤴︎を達成することが出来ました。TEPPENの既存ヒーローで一番のお気に入りが「ウェスカー」なので、目標ptを到達した際はTEPPEN人生の中で一番歓喜しました。

 

本記事では、この型の選別ウェスカーと選別の視点から見るATH環境三ヶ月目の考察を書き連ねようと思います。選別を使ってみたい!目標ptを突破したい!選別の動きが知りたい!という方は本記事でカバーしなかった面も含めて、TwitterのDMでお答えしようと思いますので、下記アカウント迄お気軽に質問しに来て下さい。

 

Twitter アカウント →  @SWAG_ViruS

 

2. ATH三ヶ月目の個人的Tier表

Tier S  :  あくび春麗 / 瞬獄殺豪鬼

Tier A  :  抗体ジル / 赤黒天ネルギガンテ / 赤緑アグロ

Tier A- :  赤黒波動リュウ / 落鳳破ゼロ / 選別ウェスカー / テンプモリガン

Tier B  :  赤黒アグロ / 黒紫アグロ / 赤単真空リュウ / その他

 

流行度やデッキパワーを加味して序列を組むと、個人の見解により多少の階級移動はあれど、大方はこの様になると考えています。2200到達報告を見かけるのはあくび春麗瞬獄殺豪鬼が主で、その他からチラホラといった印象です。単純なデッキパワーや爆発力において「黒冠の狂気」を採用したアグロも評価出来るのですが、安定感に欠けることや相性差と運要素が強いのでTierは低めに設定しています。

 

3. 選別ウェスカーの主要デッキへの相性表

*僕が使用しているリスト視点で、対象はランクマッチ環境の平均的な構築です。

 

有利  ▷ 使用色問わずアグロ全般

微有利    ▷ あくび春麗  

トントン ▷ 赤黒/赤単波動拳 瞬獄殺豪鬼 

微不利     ▷ 赤黒天ネルギガンテ 落鳳破ゼロ 抗体ジル

不利        ▷ 黒単ウロボロス&阿修羅 テンプモリガン 緑単ライフアップ

 

上記の表は独断と偏見によるものなのですが、選別はTier Sクラスのデッキと五分以上で渡り合うことが可能且つアグロ耐性が高いが、6コスト以上を軸にしたデッキに対して滅法弱いと考えています。総評としては安定性のあるデッキな為、立ち位置は悪くはないです。もう一度2200⤴︎を一から目指せるのかと問われると微妙なのですが2100⤴︎は安定していましたし、全てに勝てるデッキは存在しない為、不利デッキに関しては出来る事をきっちりとこなした上で割り切っています。

 

4. 各カード採用理由

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☆謀略の演説×3 → 選別の課題である攻撃面を補ってくれます。低コストで雑に切っても強い為、手札回しに最適です。相手のレスポンスを釣れる点も評価したい。

☆集結する魂×2 → 対ウロボでの壁探索とデッキ圧縮の為に2枚採用。瞬獄殺や赤黒系統がデッキを掘る速度に追いつく為に、1枚で2枚分掘り進めることが可能な集結は必須と言えます。採用リベンジの枚数的に3枚は過多です。

今はなき親心 → 殺戮の棘と比較して序盤の対象範囲が狭まるのですが、犠牲ダメージ0で撃てる点を評価してピン採用。Sタイラントやイシュワルダ等の高コストユニットを処理する際に、確定除去と併用します。親心→同族→確殺 😈

☆アルフレッド・アシュフォード×2 → 黒の3コス軍団対策をメインとした防御班。小粒で攻めてくる相手には非常に有効ですが、押し込みたいタイミングで攻撃力の低さが仇になる事や、対高コスト軸デッキでは壁としても不十分でお荷物になる為2枚に抑えました。環境に合わせた枚数調整が必要です。

ジュレ×2瞬獄殺と比較し目覚めの難易度が高い為、Σアジュレループの後半戦用に最低限必要である2枚に抑えました。多少のアド損覚悟で目覚めることが重要です。集結する魂でEXポケット内にキープし、必要なタイミングで目覚めるといった使用法を多用します。

T002-タイラント → MPブースト&アルフレッドやメガトータス除去用にピンで採用。リベンジ後スタッツが優秀で、Sタイラントを上から喰えます。置いてから即アジュレに目覚めることでモルドムント対策にもなります。

アレクシア・アシュフォード → アジュレと同様の理由で必要最低限である1枚を採用しています。犠牲ダメージが痛く感じることや、アーツで5コスト以下を処理可能である為、2枚以上は過多だと判断しました。アグロ対面での序盤の確殺枠や決め置きでの押し込み、緑の目覚めユニット対策として重宝します。

☆確定除去3枠 → アーツでは賄えないユニットの処理や、圧倒的不利盤面を覆すことの出来るAOEとして採用。主にウロボロス戦や緑単相手に必須となり、レジェンドリュウやルシア等の地上戦ではまともに処理できないユニットに対して使用します。対面にもよりますが、使用優先順位は「イービルゲーム」→「抹殺」→「反逆者の記憶」です。イービルゲームは自盤面が空の時に真価を発揮し、中盤から後半にかけて使用難易度が上がる為、使える時に使っておくと良いでしょう。反逆者に関してはメモリー条件を達成することで確定+範囲除去として使用できるので温存します。⚠️ベール持ちのユニットの除去に関しては抹殺よりイービルゲームが適しますのでケースバイケースで。

その他の採用カード → 汎用カードである為3枚ずつ採用しています。必要に応じて、アルフレッドと交換しても🙆‍♂️

 

5. 選別の課題と解決策について

  1. 高コストユニットへの解答が限られる
  2. 他環境デッキと比較し、Σアジュレループ到達速度が劣る
  3. 蘇る憎悪のナーフにより、従来のデッキパワーが著しく低下した
  4. 防御面が優れている一方で、攻撃面に関しては2流である
  5. 最後の切り札」の出現により、本来有利である赤との相性差が消失

 

上記の5点が主な選別の課題であり、それらを加味した上で様々なデッキが群雄割拠する現環境で戦えるデッキに改良していく必要がありました。自分なりに解決策を組み込んだのですが、完全に解決することはできておらず、結果的に練度で相性差を埋めるしかないという結論に至りました。これが上で述べた、〝出来ることはきっちりとこなした上での割り切り〟です。順に解決策としての自分の考えを列挙していきます。

 

①高コストユニットへの解答が限られる

黒単ウロボロスや緑単ライフアップ等の不利対面での敗因です。あくびの様に強力な効果ユニットを封印したり、バフ値を回避で元に戻すこともできなければ、瞬獄殺の様にアーツでの除去も不可能です。要するに、5コスト以下ユニットの処理に優れている反面、厄介な高コストユニットの処理手段が極めて限られているんです。そもそもデッキに3枚しか入っていない(イービルゲームは時として役に立たない)カードを手札に抱えておく必要があり、確殺が引けていなかったからゲームオーバーという虚無感必至な試合も多々あります。

 

→ 〝デッキを圧縮することで解答札を抱え込み易くする〟と〝ユニットの処理を諦めて残り2面でライフを詰める〟の2点が主な解決策で、それらを目的とし「集結する魂」「謀略の演説」を複数枚採用しました。また、「今はなき親心」も補佐的ではありますが、除去手段のバリュエーション追加になっています。これにより第一の課題は多少なり緩和されました。

 

他環境デッキと比較し、Σアジュレループ到達速度が劣る

瞬獄殺や赤黒系統に比べ、確定除去を含めたアクションの枚数やリベンジの採用枚数が起因してこの様な結果を招いています。アーツ差があるわけではないので、デッキ内容を似せれば追いつくことは可能なのですが、デッキパワーを損ねてしまいます。

 

→ やはりここでもデッキ圧縮がキー🔑となります。「波動の完成」「狂気の殺戮」を選別に採用してしまうと事故率が格段に上がってしまう為、「集結する魂」を採用しました。これにより若干遅れはするものの致命的遅れを取ることはなくなりました。アーツ的に瞬獄殺対面での後半戦は選別側に軍配が上がるので、それまでに大差をつけられなければ大体勝てます。立ち回りは後述します。

 

③蘇る憎悪のナーフにより、従来のデッキパワーが著しく低下した

これは選別に限った話ではなく、「ゲイト」「ユーニ」等の黒の3コスト軍団を主軸としたデッキ全てが該当します。要は、以前の様にMP的にズルをすることが出来なくなり、墓地リソースの利用も難しくなりました。

 

→ これは解決策というよりは変化なのですが、「アジュレを採用することにより別のリソース源を確保する形になりました。演説等の低コストアクションを多く採用しΣアジュレループに素早く繋げることにより、憎悪ナーフ前とは違った強みを活かせる型へと変化しました。しかし、序〜中盤にかけての対応力は低下してしまい、ATHで強化された赤単真空に押される機会が増えました。

 

防御面に優れている一方で、攻撃面は2流である

「蘇る憎悪」のナーフの影響で横並べを維持出来なくなり、低コストユニットでコンスタントに殴り続けることが難しくなりました。また、アレクシアの採用枚数が減り、アルフレッドの採用枚数が増えた事で全体的な対面を見た際に若干ではあるが攻める力が低下しました。

 

→ これも殆どの課題の解決策である「謀略の演説」によって、乏しい攻撃力を補っています。メモリー達成条件も緩く、期待値的には8〜10点ほど稼いでくれます。加えて、Tier Sであるあくび春麗「自然の循環」によりリソース面を確保している為、上手くいけば演説だけで24点を確保することが可能でライフプッシュの難易度が格段に下がりました。黒対面では厄介なユニットに付与する事で自壊してくれたりする為、攻守ともに優れているカードと言えます。個人的にはナーフ候補筆頭です。

 

最後の切り札」の出現により、本来有利である赤対面の相性差が消失

抗体ジルは白兵戦に長けており盤面負けしやすく、尚且つアーツで処理の出来ないユニットを強く活かす事が可能なデッキである為、最後の切り札云々ではなく元々微不利だと考えています。しかし、赤単波動拳に関してはATH以前の環境では🦆という認識であったにも関わらず、現在では楽に勝てる相手ではなくなりました。単純に最後の切り札のみが原因でそうなったのではなく、親和性の高いフィニッシュ力の高い赤単真空に変化した事が全体的な原因と考えています。選別は憎悪のナーフによりMP回収が困難になりましたが、赤単真空は序盤中盤終盤隙がない躍動感のあるデッキとなりました。それでもなお、相性差が覆るとまでは行かずトントンだろうと考えています。ただし、「救出の銃撃」でレジェンドリュウ等を回収されると確定除去が足りなくなりあっさり負けます。

 

→ 解決策としては中盤以降は常に「無の境地」最後の切り札を警戒し必要以上に攻めず、MPに余裕をもって攻防に緩急をつけるというもので、〝波状攻撃〟を意識しています。具体的に言うと、中盤戦で「集結する魂」によって回収したリベンジユニットを抱えておき、MPに若干の余裕を残しながら一気に高スタッツユニットを展開したり、盤面を完全に処理させた後にAOEでリセット→オフェンスに移行などです。赤単真空は単体に5点を飛ばす事が難しいデッキなので相手が待ちの姿勢を一貫している際は、3コスユニットを即捕食して相手に無理矢理攻めさせるのも戦術の一つです。

 

6. 全体的なプランニング

ここまで読んでくれた方ありがとうございます。大変長くなってしまいましたが、ここから上記の内容を全て加味し、約一ヶ月選別と向き合った自分なりの見解をまとめていきます。

 

全体的なプランとしては、ズバリ「攻めの選別」を重点的に意識してプレイする事です。勿論、対面によっては受けの方が重要であることは確かなのですが、最終的な勝ち筋を頭に入れながらプレイするのと、行き当たりばったりのプレイするのとでは大きな差が出てくるので、攻撃面に着目して話を進めていきます。まず、このデッキでは「謀略の演説」「集結する魂」の使い方がキー🔑となります。演説は3枚付与すると12点バーストする事が可能で、循環後も加えると最大24点のバリューがありますが、全体的な期待値としては8〜10点程度で見積もっておいてください。敵の最大体力値から演説のバーストダメージを引いた値が勝利するために必要な要求値です。

 

平均的な構築から計算すると、対赤は「解放への一太刀」があるので最大体力値は39で、対あくびは「兄弟の思い出」×2(循環)があるので42点が体力最大値となります。対黒&赤黒では「身勝手な捕食」等の自壊を必要とした回復方法を妨害するなどの、演説外でのアクションのやり取りによって敵の体力最大値を削っていきます。対紫に関しては「快楽ビュッフェ」を低バリューで使用させたり、自壊により回復を妨害する事で要求値を削ります。

 

この要求値を計算し、残り〇〇点削る必要があるからこのユニットの攻撃は通す必要がある等の事を常に念頭に置き、試合を組み立てていく事が選別でいうところの「攻め」だと考えています。

 

💡具体的にいつ、どのように攻めればいいのか?🤔

攻守のタイミングで代表的なものをピックアップするとこのようになります。

①序盤攻め→中盤攻め→終盤受け (逃げ切り型)

→ あくび春麗 ...  演説が円滑に回っていれば後半も攻め

②序盤受け→ 中盤受け→終盤攻め (挽回型)

→ 抗体ジル 瞬獄殺豪鬼 ウロボロスウェスカー 選別ミラー 

③序盤攻め→中盤攻め→終盤攻め (押し切り型)

→ 緑単ライフアップエックス テンプテーションモリガン

④序盤受け→中盤受け→終盤受け (ガチガチガンテツ)

→ アグロ全般 赤緑強襲等

⑤序盤受け→中盤攻め→終盤攻め (攻守逆転型)

→ 赤単真空リュウ 赤黒ゾンビリュウ 赤黒天ネルギガンテ

 

ハンドの状況により序盤の展開が異なる為、一概に断言する事はできないのですが、基本的な流れとしては上記のパターンを意識していただけると勝率が上がるかと思います。統計を取ったわけではなく感覚的な部分で申し訳ないのですが...

 

☕️攻め手として代表的なもの

  1. 5/2ゾンビ🧟‍♂️ or 成長ゲイト🤖 + 置き/ギリアーツ 
  2. 5/2ゾンビ🧟‍♂️ or 成長ゲイト🤖 + 置き/ギリ除去アクション 
  3. 決め置きアレクシア/決め置きアジュレ(アルフレッドを生贄)

上記の3つを序中盤に多用します。その他にも手段は色々あるのですがキリがないので分かりやすく派手なものを例としてあげました。これらを用いてライフを詰めれるかどうかで終盤の状況が変わってくるので、余裕がある際は積極的に狙っていくべきです。特に5/2ゾンビ🧟‍♂️を上手く扱えるかどうか=選別の練度と言っても過言ではないほど重要なユニットになります。相手に隙ができたor盤面がフラットで押し込みたい時に使用し、圧力をかけていきましょう💪

 

7. 対あくび&赤黒&瞬獄殺の立ち回り

基本的にはこれまでのチャプターで説明してきた考え方の応用になりますので、ザックリと簡潔にまとめます。もう少し詳しく知りたいという方はTwitterのDMもしくは本ブログの掲載ツイートへ質問をリプライしてください☕️

Twitter上での相性アンケート結果はこの様になりました。

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【赤黒波動vs選別】

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瞬獄殺vs選別】

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【あくびvs選別】

 

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~対あくび春麗編~

アンケート通り、僕も選別が有利だと捉えています。しかし圧倒的に有利というわけではなく、微有利の枠に収まると考えています。

① MPブーストを処理する事に着目しすぎない

② 選別対象に優先順位をつける

③ 受けではなく攻めを意識する

④ 末路は状況に応じて撃ち先を変える

⑤ 循環前は無理に封印に対して捕食を合わせない(延命手段になる)

⑥3面展開時にアクションを打つ場合は青MP含め6コスト以上をキープ

上記5点が対あくびで意識している事です。あくび春麗の強みは、その特性上展開力と地上戦闘能力を高く維持することができる点だと考えています。地上戦を得意とするあくび春麗に勝つには、こちらが攻撃の主導権を握る必要があります。相手の土俵である肉弾戦で戦ってしまうと、強力な目覚めユニットに圧倒され一気に盤面が呑まれてしまうからです。①と③がこれに該当します。

 

アーツである「黒き選別」を用いての処理優先順位は

カリン&循環後キャミィ → タートロイド → ネロ → アイルー(BASIC) → その他の順です。クロックが高いユニットを優先的に除去し、次点で波及での盤面干渉能力の高いユニットと種族シナジー元となります。ただし、(俊敏持ちでない)高スタッツユニット単騎に「あくび」を付与された場合、こちらに体力的MP的余裕があるなら除去する必要がありません。残り2枠で徹底的にライフを詰めましょう。その際に壁として立ててきたユニットは末路や選別で除去します。基本的にはネロに対して末路は温存するのですが、攻め時では贅沢に切ってOKです。

 

タイラントの死亡時効果や除去アクションを上手く使用し展開力を抑え、負け筋である「トリニティ」をケアし続ければ自然と盤面が有利になるので小粒ユニットの攻撃と演説のダメージを合算し、残りライフを上手く詰めるのが大まかな勝ちプランです。「自然の循環」は強力ですが、大きな隙を生む為、押している状況であれば一気に展開しライフを詰めましょう。また、使用タイミングによって耐久プランに切り替えてもOKです。

 

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~対赤黒&瞬獄殺編~

これらはアンケート結果とは異なり、個人的には赤黒天にだけ若干の不利が付き、赤黒波動と瞬獄殺はトントンかそれ以上だと考えています。というのも、これらに勝てるように改良し、完成したものが今回のリストなので勝ち筋と立ち回りさえ把握すれば苦手意識は払拭されると思います。

① 序盤は基本的に受ける

② ゲイトは先出しせずに一度受け、2周目に成長後をぶつける

③ 「資格無き者の末路」は可能であれば終盤用に1枚残す

④ 中盤〜終盤にかけて隙ができたら一気に叩く(アルフレッドで隙を作る)

⑤ 終盤戦は強制的に攻撃を通せる選別が有利であることを理解する

⑥ 相手の回復は妨害し、こちらの回復はきっちり通す

⑦ ライフプッシュのギリ選別は積極的に狙う

上記7点を基本的には意識しています。序盤にジャブで牽制をしあって、中〜終盤で一気に右ストレートやアッパーカットで決めにいく試合展開になります。赤黒の初動ゲイトは一旦末路で処理してOKです。ゲイト受けする際のメガトータスや末路で強引に攻撃を通された場合に、体力的な余裕が無くなり後手後手になり、確定除去やアジュレが手札に詰まり窮屈なまま盤面を捌くことになります。これがいわゆる負けパターンなので、盤面とライフ差を統括的に見て、主導権を握らせない事が大事です。赤黒は低アクションを用いてデッキを掘る事とメガトータスの効果で盤面有利をとる事に注力している直線的なデッキなので動きの予測が簡単な一方で両者の選択肢が多く、ターニングポイントも多数存在する為、瞬獄殺対面の方が難しいです。

 

*この対面でゲイト受けをする際に直前にLv3にする人が結構いますが、「資格なき末路」を持っていた場合はどうせ直前で撃たれますし、「殺戮の棘」をケアするという意味合いでとっとと6/9にした方がいいです。(攻めというよりは受け目的)

 

序盤は受けを意識して、盤面負けしないように立ち回ります。その上で中盤以降に上で紹介したライフプッシュプランを取り、終盤のΣアジュレループ合戦時に優位的状況に立てるようにします。この際に、アーツの回転率が早く11点を強制的に通すことのできる「破棘滅尽旋・天」に不利がつくため、赤黒天相手は微不利だと認識しています。赤黒波動や瞬獄殺は回転率や容易性を加味した上でトントンだと判断しました。

 

これらの対面は盤面で勝っていようが、体力差があろうが、極端な差が開いていなければデッキを掘り切った方が優位に立つため、「集結する魂」を2枚採用し、中盤以降の戦いについて行けるようにしました。それでもなお、速度的には若干追いついていないのですがアーツ的優位があるため十分に戦えると考えています。終盤戦でギリアジュレ瞬獄のケアや、赤黒相手の「乗り移る悪意」ケア、ギリ選別以外のライフプッシュプランという意味でも末路はキープしておきたいのです。

 

8. 最後に 

最後まで読んでいただきありがとうございました。突発的に思い立ったので書ける内容も濃いものではなく、時期的にも参考にならないとは思いつつも自分の考えを整理するという目的で執筆させていただきました。少しでも、選別愛好家や対選別の際に考え方を逆算したいという方の助力になれば幸いです。

 

選別は環境デッキやそれらを極端にメタったデッキに対して無類の強さを誇るので、ランクインしたい方は月末のお供に選別はいかがでしょうか☕️

*ちなみにアシュフォードを増やしたこちらの方が現環境に適しているかもしれません。↓

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それでは皆さん、楽しいTEPPENライフを。